あるクライアント様のSNSの投稿分析を行いました。
その中で特に印象的だったのが、エンタメ性のある投稿が100万近く再生されても、フォロー・保存・いいねといった反応が少ないケースがあったことです。
これはつまり、SNSのアルゴリズムが「一時的な注目」にはつなげてくれても、「関心の高いユーザー層」までは届いていない可能性があるということ。
SNSにおける再生数は「見られた回数」であって、「興味を持たれた回数」ではありません。
この現象から、アルゴリズムの限界や、フォロワーとの関係性の重要性が改めて見えてきます。
とはいえ、やはり再生数が伸びると嬉しいものです。
SNSの“伸ばし方”を謳うコンテンツも様々見かけます。
ただ、それらの多くは「SNS自体を軸にして、当たりそうなジャンルを探す」スタイルが中心。
それに対して、すでに運営しているビジネスをどう伸ばすか、どう伝えるか、
こちらの課題をもたれている場合が多いのではないでしょうか。
特にBtoBや専門性の高い業界、見込み客の人数が限られている業界では、
バズること自体がほぼ奇跡に近い。
それで成果を目指すなら「エンタメに特化」する必要がありますが、
仮にバズってもそこに見込み客がどれだけいるのか問題が生まれます。
ですので、コツコツと正しく伝えていく、
真っ当なPR戦略を丁寧に積み重ねることが重要です。
変幻自在のアルゴリズム攻略を追うよりも、
Googleが検索品質評価者に向けて出している評価基準、E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)があるように、
根本的に強いのは、その分野で「いかに本物であるかを伝えること」であると考えます。
時には、エンタメ性を取り入れるのも楽しくて良いと思います。
SNSを「目立つための手段」としてだけでなく、
見込み客に「届ける手段」として活用できるよう、私たちも日々試行錯誤しています。
これからも「伝わるデザイン」と「成果につながる設計」で支援していきます。